マインドフルネスになる為にはどうすれば良いのか？

皆さん、「マインドフルネス」と言う言葉をご存じでしょうか？

私達人間は、動物の中でも特異な能力を進化させる事で今のこの現代社会を作り上げました。
その能力の一つが「過去」「現在」「未来」と言う時間軸を認識出来る事です。この能力の発達により、言語や文字が発達し、やがては科学技術の発展に繋がって行きました。

ですからこの能力は人間にとって、稀有でとても有益な物であった筈です。ところがどんどん科学が発達し我々が身体と向き合う時間と機会が減った事でこの能力が裏目に出始めます。

「過去」の失敗や「未来」の不安に囚われ、「現在＝今ココ」を生きる事が出来ず、常に心ここに有らずでストレスを抱えて、様々な問題を抱える様になりました。常にイライラしたり、感情のコントロールが出来なくなったり、うつになったり、昔から人間にはこの様な状態が有ったと思いますが、特に現代社会においては囚われてしまう事柄が多く有ります。仕事、家庭、子育て、恋愛、学校、友人関係、将来、老後などなど、これら全てに膨大な情報が溢れていて我々の不安を常に搔き立てる環境が揃っています。

その様な状態から離れ、「今ココ」を生きている実感を持てている状態の事を「マインドフルネス」と言い、最近ではビジネスや医学の世界で注目されて来ています。
（個人的な理解なので学術的な定義とは異なるかも知れません）

では、この「マインドフルネス」な状態にはどうやったらなれるのでしょうか？

一般的には、呼吸法と瞑想をセットで行う方法が教えられています。

またヨガや、ピラティスなども「マインドフルネス」になる為に良いとも言われています。これについては私もピラティスをやりますので実感する事は多いです。

ロルフィングでは、この「マインドフルネス」になる為に大事な事は「感じる事」と「重力に対して調和がとれている事」と考えています。しっかり体内外の感覚のセンサーが働き、感じる事で「今ココ」に生きている自分を認識する事が出来るのです。

また「重力に対して調和がとれている」為に、楽な姿勢でいられ、脳（頭部）が安定する事で様々なホルモンの分泌が適正に働き、精神的に安定した状態にいられる事が出来るのです。

「マインドフルネス」になる為に色んなメソッドが有りますが、私はこの2点においてロルフィングは非常に効率的だと感じています。

だからロルフィングの10シリーズを受けて下さいと言いたい所ですが、そうは言っても中々難しい事も有ると思いますので、ここで自分で出来る簡単な方法をご紹介します

①まず仰向けで横になり楽な姿勢を取ります

②呼吸に意識を向け、呼吸によって動いている場所を観察します

③次に左右の胸にそれぞれ両手を当てて、呼吸の動きを観察します

　観察のポイント：吐く時、吸う時、それぞれどれ位動いているのか、左右の差はどうか、それらの動きは変化しているか、これらを数分観察します

④片方の手を胸に、もう片方の手をお腹に当てて呼吸の動きを観察します

　観察のポイント：吐く時、吸う時、胸と腹では動きがどちらが大きいか、動きのタイミングはどうか、それらの動きは変化しているか、これらを数分観察します

⑤再び②の状態に戻り、始めの状態との違いを観察します

①～⑤までで大体5～15分、大事なのは無理やりコントロールしようとするのではなく、ただ観察する事です。多くの人が眠くなったり、⑤で呼吸がしやすくなったり、ゆっくりしたりと感じると思います。そのまま眠れる状態で有れば寝ても良いですし、起きてみたらなんだかスッキリしているのでは無いでしょうか？効果を感じられたら是非続けてみてください

さてここからは宣伝ですが、この様な「感じる事」のコツをお伝えするワークショップを毎月実施しています。今月の予定は以下になっていますので、興味のある方はご連絡下さい。