身体の変化を促す為に大事な事とは?

もう1週間経ちますが、今月も、ロルフムーブメントワークショップと手技セミナー無事終了しました。


先月は9/23、9/24と連日開催でした。いつもはどちらも参加してくださる方がいるのですが、今回はワークショップの都合がつかず欠席だったので、全く別のメンバーとなりました。また雰囲気も変わり、それはそれで楽しかったです。

手技とムーブメントとやっている事は大きく違う様に思えますし、実際やっている事そのものは違いますがその背景にある物、伝えようとしている事はほとんど同じです。

中々言葉でまとめるのも難しいですし、言葉で理解してもらっても腹落ちするのは難しいと思うので、毎回体現と共にお伝え出来る様に考えています。受講生の方自身が身体の変化を実感する事がとても大事だと考えています。

テンセグリティ構造の話、ロルフィングの特徴、センサー(感覚受容器)の話、そんな事を毎回お話しながら、お伝えしたいその上位概念に有るのは「身体システムが元々持っている自己調整、自己治癒力を引き出し身体の変化を促すには【明確な情報のやりとり】をする事」です。

「ここに動く可能性が有るよ」「ここにちゃんと構造が有るよ」「こういう方向性(双方向性)が楽だよ」「ここに空間が有るよ」「こういう順番も選択肢として有るよ」とその人の持つ姿勢や動き、知覚の癖やパターンに異なる可能性を示す事が根本的に大事なのだと思っています。これらのメッセージを送る為には色んな方法が有ります。「触って一定圧を加える」「動きを加える」「手で方向性をガイドする」「言葉で動きを促す」「言葉で知覚を促す」などなど。様々な手技技術、ピラティスやコーディネーショントレーニングやヒーリングやスピリチュアルに至るまでどんな分野でもしっかり変化を促す事が出来るプラクティショナー/インストラクターはこれが出来ているのだと個人的には考えています。

【情報のやり取り】がしっかり出来ていれば、タッチの圧の強さや、そもそも触る触らない事さえも問題ではないと思います。「技術」そのものはこの【情報のやり取り】を明確に行う為に有るのだと。一定の圧を加えたり、方向性を維持したり、それはそれでプラクティショナー側の身体の使い方としての技術ですが、それ自体が目的では無く、結果として伝わる「情報」が目的であると言う事ですね。

極端な話、触っていなくても、言葉をかけていなくても空間を通して【情報のやり取り】が行われれば、変化はしっかり起きます。私は結局タッチが好きなので、非接触なワークはあまり得意ではないですが、そう言った技法は色んな分野に沢山有りますね。ボディーワーク、ロルフィング界隈にも多数有ります。

身体の事を勉強し始めた当時は、その圧や方向性を正確にトレースする事が大事だと思っていました。ただそうなるとそれは機械の方が得意な事です。それなら高技能な施術者の圧と方向性をロボティクスの技術でトレースしたらどうなるだろうかと本気で考えていました、根がエンジニアなので(笑)。ただそれで良いなら施術と言う分野もいずれ機械化されてしまうのだろうなと当初は考えていました。

でも今は違います。人というシステムは、特異に人と言うシステムと感応/共鳴するのだと。その為にそこでやり取りされる情報が変わって来るのだと思っています。アメリカの神経生理学者、ポージェス博士のポリヴェーガル理論はまさしくこの問に答えてくれた研究でした。

なんか長々と書きましたが、ほとんどの方には何を言ってるんだかわからない文章だと思います(笑)。そんな分かりにくい事を頑張ってお伝えしようとしているセミナー、ワークショップ今月も開催します。ほんのちょっとでも興味ある方が要ればご連絡下さい。ロルフィング10シリーズの予約も随時受け付けています。場所は名古屋金山/八事、豊田市からお選び頂けます。

10月のセミナー、ワークショップ予定

「スパティウム手技セミナー」

【日時】10月9日(月祝) 13:00〜17:00

【テーマ】足趾、脚 第1回(進捗により全2~3回で実施)
【場所】
カルチャーペポ 多目的室
名古屋市営地下鉄鶴舞線 / 名城線八事駅徒歩15分
http://www.culture-pepo.jp/
【料金】20,000円
【申込】橋木まで、DMやメールでご連絡下さい

「ロルフムーブメントワークショップ」

【日時】10月28日(土) 15:00〜17:00

【テーマ】未定、リクエスト受付中
【場所】
カルチャーペポ 多目的室
名古屋市営地下鉄鶴舞線 / 名城線八事駅徒歩15分
http://www.culture-pepo.jp/
【料金】4,000円
【申込】橋木まで、DMやメールでご連絡下さい