我慢について

ガマン大国ニッポンと言うダイヤモンドオンラインの記事を読みました。

https://lin.ee/RevDsX4?mediadetail=1?utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

日本人は諸外国に比べて我慢が得意で有り、それは過去の災害や危機において発揮され、評価もされてきているが、一方でそれと引き換えに日本人は「好きに生きること」を失った。だから夢を持つ若者は少ない。

記事全文を読むのが面倒な人の為に要約すると、概ね上の様な内容だと思う。

記事の内容については、なるほど納得です。記者はしっかりと良し悪し両論併記で書いている(全体的には否定的なトーンではあるが)

私もそう思う。
何でもそうだけど、我慢にも功罪両面有ると思う。

人間が社会的な動物である限り、ある程度の我慢は必要だと思う。全く我慢が出来なければ社会の中では生きていけない。動物でさえも群れで活動するもの達は群れの中でルールに従い、我慢をしている。

記事にある様に確かに日本人は我慢しがちだと思う。それは歴史的文化的に作られてきた集団に帰属する意識からなるモノだと思う。最近良く目にする同調圧力と言うヤツもその一部でしょう。

その理由や起源は、私には正直わからない。農耕民族だから、島国だから、明治維新後の学校教育、戦後教育、などなど色んな理由を挙げる人が居る。どれも有り得そうだし、その全てが合わさってここまで来ているのかも知れない。

何れにせよこの100年程の日本人が、我慢が得意なのは間違いないだろう。だからこそ戦後復興、海外移民、バブル景気、災害復興などなど困難な時に団結して力を発揮して来たのだと思う。それについては諸外国が日本、或いは日本人を評価する部分としてよく見られます。

集団や組織で何かを成し遂げる時に、この能力はとても力を発揮する。
これは間違い無く、「功」の部分と言えるでしょう。

これについては記事とはぼぼ同じ論調である。なのでだから何??重ねて言う事か?と思う人も居るでしょう。その通りである。(笑)

では「罪」の部分はどうかと言うと、記事に有る「好きに生きること」を失ったと言うのもそうかも知れないと思うが、私はロルファー™、ボディワーカーとして、カラダへの影響が真っ先に頭に思い浮かびます。

我慢と聞くと、精神的なモノと思われる人が多い時思うが、我慢は身体にも影響を与える。

特に無理の有る我慢、過ぎた我慢が与える影響は深刻で有ると思う。

人間は我慢をする時にする特有の行動パターンと言うモノが有ります。
もちろん個人差は有りますが、歯を食いしばったり、手を握りしめたり、肩首に力を入れたり、、、、と言う例には思い当たる節がある人が多いのでは無いでしょうか??

これらは動物的な反応で、我々の祖先が生命の危機の様な大きなストレスにさらされた時に起こした反応の名残であるとする研究が有ります。犬猫もめちゃくちゃビビってる時は、歯を食いしばったり、身体を丸めたりしますもんね。

たまに我慢する程度なら、その身体への影響はすぐにリセットされます。でもその我慢が非常に強く、また四六時中だとしたらどうでしょう?身体はずーっと例に挙げた様な緊張状態を続けて行く事になります。

そんな事を続けて居れば、身体に影響を与えるのは簡単に理解してもらえると思います。過緊張状態が継続する事で、動きにくくなるし、姿勢が悪化したら、肩こりや腰痛になったりする事も当然有ると思います。
この過緊張の継続は、交感神経と副交感神経の働きにも影響を与える事は様々な研究で指摘されています。その切替が上手くいかずにいわゆるうつや躁鬱となってしまうと言うヤツだ。

私はこの様な我慢は、無理の有る我慢、過ぎた我慢だと思います。多くの人が社会の中で、組織の中で、家庭の中で、またはそれらの全ての中でこの様な無理の有る我慢に強いられているのでは無いかと思います。

こう書いても、大部分の人は、「そうなんだろうけど、自分には関係ない、自分はそんなに我慢していない」と思うんだろうな、と思います。何故なら私もそう思っていたからです。自分はメンタルコントロールが出来ている、感情を制御している、だから自分は問題無いと。

問題なのは、自分が無理な我慢している事に気づかないと言う事だと思います。ちょっと位しんどくても忙しかったら、我慢しますよね。身体に違和感を感じてもま、大丈夫だろうと無視しますよね。それはある程度は仕方が無いと思うのですが、それが常態化すると、身体に現れる色んなシグナルをどんどん無視する様になり、どんどん鈍感になり、自分が我慢している事に気が付かなくなります。

そうして、気付いたら障害/病名がついたり、ドクターストップがかかる所まで行ってしまいます。そしてそこまで行ってしまうと、そこから復活するのも、改善するのも多くのエネルギーと時間を必要とする様になってしまいます。

もちろん、皆んながみんなそうなる訳でも無いですし、そこまで行くのには時間がかかる事も多いとと思います。でも、自分が我慢している事に気が付かないと、多かれ少なかれその悪循環の流れの中に組み込まれてしまうと思います。

ロルフィング®を創始したアイダ・ロルフ博士は、ロルフィング®(ストラクチュアル・インテグレーション)は「身体教育」だと述べています。
我々ロルファー™は、セッション(施術)を通して、自分の身体に意識を向ける、身体の変化に気づく力を引き出す様に意識しています。この様な点もロルフィング®が、この「身体教育」と言われる理由の1つだと思います。

もちろん、この様な「カラダの声を聴く」力を引き出すメソッドはロルフィング®のみだとは思いませんが、どんなモノを通してでもこの人間として本来持っている「変化に気づく力」が有れば上に書いた様に無理な我慢の悪循環に陥る可能性もかなり低くなると思っています。

今回、我慢についての上の記事を見て、ロルフィング®や整体、ピラティス等の自分が学んで来た事を通して、日本に沢山居るであろう「無理な我慢の悪循環」に陥ってしまっている人達の悪循環からの脱却の手伝いを少しでも出来ればと改めて思いました。 

前回のブログにも書きましたが、6/25~7/1で東京でロルフィングセッションやります。興味ある方は希望日時をご連絡下さい~。もちろんその他の日程での名古屋、豊田でのロルフィングも随時受付中です。